2014年12月28日

高額療養費制度の収入区分変更(2015年1月1日より)

収入区分があまりに大ざっぱだと批判されていた高額療養費の年縮分が以下画像のように変わるようです(出典のPDFから貼り付け)。主に影響(負担増)を受けるのは年収が約770万円以上(健保では標準月額報酬が53万円以上、国保では年間所得600万円以上)で、ひと月当たりの自己負担限度額も3か月以上の継続負担の場合も値上がりになります。


まあ医療費全体をかんがみれば妥当な方向の改革だと思いつつ(これを受けて関東ITソフトウェア健康組合も上限を変えるかと思いきやまだ上限2万円のようですね。2014年12月28日現在)、過去の調査で年齢や年収の中央値等をみたうえでの推察では多分患者の5%が当てはまるかどうかくらいでしょうから、あまり財政的インパクトはないですね。

むしろ、マジョリティが存在するであろうゾーン(年収770万円未満)を約370万円を線引きとして二つに分けたものの、3か月以上負担が一円たりとも変わらない以上、ほとんど負担は変わらないので、つばさ支援基金が援助していたようなCML患者にとってはほとんど意味のない改革ですね。ワンコイン課金はどうなったんだろう??

出所:厚生労働省の以下ページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000068630.pdf