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インド最高裁、大手製薬会社の特許で最終審理 ジェネリック業界に影響も
[ムンバイ/ロンドン 20日 ロイター] スイスの製薬大手ノバルティス(NOVN.VX)が抗がん剤「グリベック」の特許認定をインド特許局に求めている訴訟で、インド最高裁が今週、最終審理を開始する。
ノバルティス側の訴えが認められれば、インド製薬業界のルールが書き換えられ、インド企業による安価な後発医薬品(ジェネリック薬)製造が抑制される可能性がある。
ノバルティスはインド特許局にグリベックの特許を申請したが、同局は既存薬の化学構造を変えただけで新薬ではないとして、特許の認定を拒否している。
今回の訴訟で特許が認定されれば、ノバルティスは同薬の独占販売権を手にし、インド企業による後発薬の生産が中止されることになる。
インドの製薬会社は国内のほか、世界の途上国に安価な後発医薬品を提供している。
インド特許局は今年3月、独バイエル(BAYGn.DE)の抗がん剤「ネクサバール」が高額すぎて大多数の国民の手に届かないとして後発医薬品の販売を認めており、今回の訴訟で再び海外メーカーとインド政府間の緊張が高まっている。
ノバルティスの関係者が出席する口頭弁論は22日に始まる。審理は数週間続くとみられ、判決は1─2カ月後になる見通し。
大手製薬会社の間では、急成長するインド市場の潜在力は非常に大きいが、知的財産権の保護が不十分との警戒感が強まっている。
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