2013年11月22日

記事紹介:第三世代のポナチニブは遺伝子変異の有無に関わらずCMLに有効(ケアネット)

遺伝子変異の有無にかかわらず有効とはすごいですね、あとは気になるのは副作用だが。。。

Source: http://www.carenet.com/news/journal/carenet/36702

新規TKIポナチニブ、治療抵抗性の慢性骨髄性白血病に効果/NEJM

 新規チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)ポナチニブ(国内未承認)は、既治療の慢性骨髄性白血病(CML)およびフィラデルフィア染色体陽性(Ph陽性)急性リンパ性白血病(ALL)の治療として、病期や遺伝子変異の有無にかかわらず有効であることが、米国・テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのJ.E. Cortes氏らが実施したPACE試験で示された。CMLの1次治療にはイマチニブ(商品名:グリベック)が頻用され、高い奏効率が示されているが、約40%の患者で治療抵抗性または耐用不能な有害事象が発現する。治療抵抗性の主な原因はBCR-ABLキナーゼの変異とされるが、ポナチニブはT315I変異により既存のTKIに抵抗性を示す変異型および野生型BCR-ABLに対し強力な作用を有する経口TKIだという。NEJM誌2013年11月7日号(オンライン版2013年11月1日号)掲載の報告より。

2013年11月21日

CML薬の2022年までの日本市場予測分析レポート

CML薬の日本市場予測・分析なんていうレポート(Chronic Myeloid Leukemia (CML) - Japan Drug Forecast and Market Analysis to 2022)が世の中にはあるもんなんですね。これによると、日本はCMLの世界第二位の市場で、その理由としては

  • (人口自体の多さとおそらく高齢化に伴い)患者数自体が多く、
  • (国民皆保険制度のお陰で)比較的に高い割合で治療を受けており、
  • (高額医療費制度のお陰で)新しい、すなわちより薬価は高価な、第二世代の新薬に移行することも可能であり、
  • さらに、ジェネリック医薬品の浸透が低いため、パテントが切れても市場を奪われる可能性が低い
といった要素が挙げられているようです。同じくサマリーでグリベックとスプリセルが触れられているのにタシグナの名前がないのも市場の現状を表しているのかもしれないですね。
(中身を読めないのであくまで概説からの推測ですが)

Source: http://www.reportlinker.com/p01190423-summary/PharmaPoint-Chronic-Myeloid-Leukemia-CML-Japan-Drug-Forecast-and-Market-Analysis-to.html

2013年11月20日

イギリス生活(2)冬の到来と意外に高い湿度

冬がやってきました。今晩はケンブリッジの気温はマイナス二度まで下がるようです。涙
A view from the 4th floor terrace of the Judge Business School
一方で、湿度はさすがイギリスというか80-90%前後と高く(なので場所によっては下の写真のように霧っぽくなります)乾燥しやすい自分としてはそこまで気を使わなくてもよいので実はありがたいです。
Very misty night, a midnight drive back from Peterborough to Cambridge 

2013年11月10日

イギリス生活(1):かかりつけ医(GP)の登録とコミュニケーション

紅葉が素敵なシーズンになりましたね(以下はCambridge University Botanic Gardenでとった一枚)。夏前からすっかり更新をさぼっておりましたが何事もなく、イギリスで元気に生きております。
余談ですが、Sir Isaac Newtonがリンゴを落ちるのを見て重力という概念を閃いたとかいうリンゴの木の子孫もありましたが、当たり前ですが普通のリンゴの木でした。


病気関連では、かかりつけ医(GP; General Practitioner)の登録をしました。
(イギリスの医療制度についてはこちら(在英日本国大使館のサイト)をどうぞ)

まず、College Nurseの方とメールで相談して勧められたNewnman Walk Surgeryに行き、パスポートを特に見せることもなくいろいろなNHS登録に必要な書類を書いて提出して、最初のGPとのappointmentを入れました。NHSからの登録番号の書類は二週間ほどしたら届きました。

GPの先生とは、CML患者であること、こういう治療経過でグリベックを飲んできてすこぶる順調であること、将来のドラッグオフを視野にいれて日本での治療記録を維持したいこと、などを説明して理解してくれました。

こちらの治療記録等を(過去の血液検査結果と日本での担当医からのレター)コピーして渡してトライしましたが、グリベックの処方自体はやはりできないようで、専門医(Specialist)に診てもらう必要があるとのことで其方への照会をしてもらっているところです。

全般的にメールでやり取りができるので、日本よりも気軽に連絡が取れるのは、特に自分のような日常生活に問題のない慢性病患者にとっては効率的だと感じています。