ロンドンでは二回目、前回から三ヶ月ぶりの検診でしたが、血液検査は相変わらず問題なし(WBC3.2, RBC 4.00, PLT 133)。次回はバンクホリデーに重なっているため二ヶ月少し先の予約になりました。
今日は前回ほど混んでいないため(Haematology outopatientの待合室の席が3分の1埋まる程度)、受付から薬を受け取るまでイギリスらしからぬ一時間半で終わりました。期待値が下がっているのかもしれませんが、お陰でせっかく届いた三島由紀夫の豊饒の海四部作の第一部「春の雪」が全然進みませんでした。
今回は特にこれと言った面白いことはなかったので、あえて日本と幾つかの観点で運営の違いを比較してみます。
1)血液検査
今回から担当の先生が変わったため(前回は多分忙しすぎてSpecialist Nurseが対応してくれた)、自己紹介を兼ねて?改めてCMR(分子学的完全寛解)であることを確認する*のと、年に一回ということの肝臓系の検査が加わって計七本も血液を取られました。
肝臓系のは多分日本で毎回取られている(=so far so goodで問題がない)指標でしょうが、こちらでは年に一回で十分ということで、無駄の排除がこっちの方が徹底されているなあと思います。
2)医療情報の共有
さらに、検査結果は数週間で届くのでそれを担当医がダブルチェックしてから私宛に結果をレターで教えてくれるそうです。医療情報の透明性は圧倒的にこちらの方が高いですね、というか当たり前の基準が違いすぎる。日本の某大学病院で、自分のデータで渡してほしい、うちでは出してません、なぜだ、出さないルールになっているからです、という不毛な押し問答を待合室で見て絶望したのとは隔絶の感があります。
*日本の先生は紹介状レター以上のデータを私にくれていないですが、アデンブルックスでもCMR確認はしたので、医者間でのデータのやり取りはこちらもあまりしないのかもしれません。
3)処方薬の提供
処方薬をもらうPharmacyもSainsberry's(大手スーパーの一つ)にアウトソースされていて、驚きの15分程度で出てきました。日本での平均待ち時間1時間前後、アデンブルックスで半日かかって結局翌日取りに行く羽目になった、とか比べると圧倒的に効率が良いです。というか、同じイギリス内なのに違いすぎるのは、NHSと雖もClinical Commisioning Groupごとに実質の経営が分かれているためかと思いますが、こうやってユニバーサルケアと競争導入のバランスを肌で感じることができます。
4)健康診断収入の位置付け
なお、General Health Checkを有料でいいから受けたいのでこの病院でそういうサービスないのか、と相談したところ、通常の健康診断ならGP(かかりつけ医)でやってね、ということでした。日本だったら人間ドックとかのパンフレットを渡されそうなものですが、これが役割分担というやつでしょうか。せっかくの収益機会が勿体無く見えますが、専門病院のリソースはよりクリティカルな患者に使うべきですね。
しかしながら、ガンマーカー等の検査付きの高級なものはどうなのか、聞きそびれてしまいました。。。せっかくなんでまあアドバイスされた通りとりあえずGPに相談してみようかな、とおもいます。引っ越してきてから登録しただけでまだ一回も何も相談していないので、顔合わせも兼ねまして行ってみませう。
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