出所:がんサポート情報センター
http://www.gsic.jp/cancer/cc_21/cml/sp/03c.html
注意すべき併用薬や食品
グリベックは他の薬と一緒に飲むと、その薬の影響を強く出させてしまったり、逆に併用薬がグリベックの作用を強め過ぎたり弱めたりすることがあります。
注意を要する代表的な薬は、抗生物質、高脂血症治療薬、催眠剤、抗不安薬などです。また、一部の健康食品やグレープフルーツジュースなどと一緒に摂取することを避けるよう指示されています。
グリベックの治療を受ける場合、他の薬を飲んでいたり、新しく飲みたい場合は、必ず主治医に相談してください。
[グリベックとの併用に注意する必要のある薬剤と食品]
薬剤名(製品名) | 薬の種類 | 臨床症状 |
---|---|---|
アゾール系抗真菌剤(フルコナゾール) | 水虫などカビによる感染症の薬 | グリべックの血中濃度が上昇し、グリべックの作用が強く出る可能性があります |
エリスロマイシン(エリスロシンなど) | 抗生物質 | |
クラリスロマイシン(クラリシッドなど) | ||
フェニトイン(ヒダントールなど) | 抗てんかん薬 | グリベックの血中濃度が低下し、グリベックの効果が落ちる可能性があります |
デキサメタゾン(オルガドロンなど) | 副腎皮質ホルモン剤 | |
カルバマゼビン(テグレトールなど) | てんかん、躁病などの薬 | |
リファンピシン(リマクタンなど) | 抗結核薬 | |
フェノバルビタール(フェノバールなど) | 不眠症や不安などの薬 | |
セイヨウオトギリソウ (セントジョーンズワート)含有食品 | 不安や気分の落ち込みに よいとされている健康食品 | |
シンバスタチン(リポバスなど) | 高脂血症(高コレステロール血症)の薬 | グリベックにより、これらの薬の代謝が抑えられ、これらの薬の血中濃度が上昇する可能性があります |
シクロスポリン(ネオーラルなど) | 免疫機能を抑える薬 | |
ピモジド(オーラップ) | 統合失調症や自閉症の薬 | |
トリアゾラム(ハルシオンなど) | 不眠薬の薬 | |
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤 (アダラートなど) | 高血圧や挟心症の薬 | |
ワルファリン(ワーファリンなど) | 血液を固まらないようにする薬 | ワルファリンの血中濃度が上昇する可能性があります |
アセトアミノフェン(ビリナジンなど) | 非ピリン系の解熱鎮痛剤 (市販のかぜ薬に多く含まれています) | 肝臓障害作用が強く出る可能性があります |
グレープフルーツジュース | グリベックの血中濃度が上昇し、作用が強く出る可能性があります |
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