2012年7月26日

Don't worry. I will go where my love belongs to.

平易な文章でさらりと読めますが、内容はとても大事なことを書いています。

生者の身体の重力の軽さと死者の情報化、死と死者は違うもの、死者は懐かしくて同時に怖いもの、死者との適切な距離を保たせてくれる場所、というような概念はとても面白かったし、研究してみたいというテーマに近いものがあってとても参考になりました。

それでも、一番心の琴線が動いたのは、恐山とは関係ないところの、「人が死んだらどうなるか」と問答のところでした。ここは、意図的にページの切り替えをはさんだと思いますが、実存の言葉と本の価値を感じさせる一説でした。
I will go where my love belongs to.

2012年7月10日

聖の青春(著:大崎 善生)

親友に薦められて読みましたが素晴らしかったです。一人有楽町のドトールで涙をこぼしてしまいました。 将棋がわからない人も、勝負事の世界に生きていない人も、病気を抱えていない人も、全ての人に読んでほしい。しかし、村山聖さんが、被曝二世だとは知りませんでした。

聖の青春 (講談社文庫)
ことさら感情をかきたてようとしない平易な文章を通じて、師弟関係、病気との闘い、周囲のサポート、生きざま、一つ一つが心に沁みてきます。最終章の、森師匠の「村山君が年をとって・・・」というところでは思わず落涙してしまいました。

彼の指した棋譜が残り続けるのは、人格の一部が残り続けるようで不思議ですが、そうやってたくさんの棋士が彼の存在に今も触れることができるのは、素敵なことのように思えます。私は「三月のライオン」を読んで興味を持った口ですが、そうでない方にも、なるべく多くの方に読んでほしい本です。

2012年7月2日

ビジネス実務法務検定2級

業務上の法律知識の抜け漏れ確認のために先日受けてきましたが、TACによる速報回答(PDF)で自己採点したベースでは、無事合格した模様です。

仕事で使っている分野でも細かいところでは理解不足があったり、一方で土地勘のまったくない不動産取引はわからないことが多かったり、と(一応法学部を卒業した)自分の実力が結構わかりました。少なくとも、会社法・倒産法はもう少し細かいところまで把握しておかないといけないなと。

ちなみに、マークシートなのにこの時代に結果が出るまで一カ月かかるってどういうことですかね??TOEFLでも数日から1-2週間で連絡、GMATなんて速報は即時開示ですよ。